反大陸の運命:マントル最下部への集積とそのリサイクル

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Anti-continent accreted at the base of the mantle and recycled in mantle plumes

抄録

玄武岩質の初期島弧地殻から安山岩質の大陸地殻が作られると、必然的にマフィックな「反大陸地殻」(融解残査)が生産される。高圧実験の結果、反大陸地殻は全マントル領域で周囲の物質より高密度であることが示された。現存する大陸地殻量から推定すると、反大陸地殻はマントル最下部に灼250kmの層を形成する。これはD"に相当する。大陸地殻の平均的化学組成に基づいて、反大陸地殻の同位体比進化を検討すると、約30億年前から生成・貯蔵されてきた反大陸地殻が上昇過程でマントル物質を取り込むことで、マントルプルーム起源物質である地球化学的貯蔵庫の1つ(EM1)の特性を再現することが判った。大陸地殻の形成と反大陸地殻の集積は、サブダクションファクトリーの重要な仕事である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205544602624
  • NII論文ID
    130004601492
  • DOI
    10.14824/jakoka.2010.0.1.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ