西南極フォスディックミグマタイト-花崗岩複合岩体に伴う白亜紀苦鉄質貫入岩類:ゴンドワナ大陸古太平洋縁辺陸弧下の汚染されたマントルの融解

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タイトル別名
  • The mid-Cretaceous mafic intrusive rocks in the Fosdick migmatite-granite complex, West Antarctica: melting of metasomatized sub-continental arc mantle beneath the proto-Pacific Gondwana margin

抄録

西南極マリーバードランドに分布するフォスディックミグマタイト-花崗岩複合岩体は、白亜紀のゴンドワナ大陸分裂に伴い隆起・削剥した東ゴンドワナ大陸古太平洋縁辺部の中~下部地殻と考えられている。当岩体には小規模な花崗岩体とミグマタイト化した片麻岩類に伴って、苦鉄質岩脈や閃緑岩の小岩体が分布している。本研究から得た苦鉄質貫入岩類のジルコンU-Pb年代は白亜紀を示した。また苦鉄質貫入岩類は中カリウム~高カリウム系列で塩基性~中間組成を持つ。微量元素パターンはLIL元素に富み、Nbの不異常を示すことからスラブ由来物の汚染を受けた岩水マントル起源と考えられる。Sr-Nd同位体データもエンリッチマントル起源を示唆する。本研究結果から、苦鉄質岩類はマントルプルーム活動に由来するのではなく、背弧拡大に関連した陸弧下マントルの融解起源と考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205547127680
  • NII論文ID
    130004601594
  • DOI
    10.14824/jakoka.2010.0.191.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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