渦相関-慣性散逸併用法による海面風応力の評価

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タイトル別名
  • Evaluating the wind stress over the ocean surface by the combined use of eddy correlation and inertial dissipation methods

抄録

海洋観測塔において現地観測を実施し,渦相関法と慣性散逸法を併用して海面風応力の算定を行った.理想的な海面上においては,これら2つの手法により算定される海面風応力の値は良く一致するはずであるが,接水大気境界層の乱流構造が波浪状態に依存して慣性散逸法の前提条件から変化する場合,両者の適合度は低下するものと考えられる.本研究では,渦相関法による値を真値と仮定し,両者の適合度と波浪場の関係を調べることによって,海面での運動量伝達に及ぼす力学的コンタミネーションとしての波浪場の影響について検討した.その結果,渦相関法 と慣性散逸法のデータ適合度が,風波の発達状態を表す波齢およびうねりの存在によって生ずる海面風応力ベクトルの偏向性に顕著に依存することを明らかにした.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205591860480
  • NII論文ID
    130004603898
  • DOI
    10.11345/japannctam.57.0.111.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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