有効質量テンソルとその意義

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タイトル別名
  • Effective mass tensor and its practical implications

抄録

固有値解析に伴って算出されることの多い有効質量は、係数倍の範囲で任意性が残る固有モードとは異なり確定値であるとされる。しかし、座標系の回転に伴って有効質量の値は変動する。これから、有効質量とはテンソルとして把握すべきものであり、通常の有効質量とは設定した座標系の向きに依存した成分表示に過ぎないことを著者は既に示している。本稿では改めて有効質量テンソルを取り上げ、座標系に依存しない形で多次元モードの慣性質量と主軸とを一意に定めていることを説明する。多次元地震動を受ける多次元構造の応答に関する例題を通じて、テンソルとして把握することの意義を示す。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680570879104
  • NII論文ID
    130004604699
  • DOI
    10.11345/japannctam.60.0.150.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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