圧縮性オイラー方程式の数値解の構造へのランダムなノイズの影響について

DOI
  • 畑上 到
    金沢大学 理工研究域 電子情報学系

書誌事項

タイトル別名
  • On dependence of structure of numerical solutions of compressible Euler equations on random noises

抄録

本研究では,保存形オイラー方程式で記述される圧縮性流体の非線形現象である衝撃波を考え,これにランダムなノイズが加わった場合にその数値解の構造がどのように変わるかについて数値実験による解析を行った.具体的な数値解法としてTVD法を適用してできるだけ正確に2次元翼上に生じる衝撃波の位置を同定し,ランダムなノイズの影響下での衝撃波の振動現象を追跡した.ランダムなノイズとして付加する擬似乱数列の種類やシード(種)の違いにより複数の振動過程を求め,アニメーションによる非定常的な変化の可視化やその平均的な位置を求めることにより,ランダムネスの数値解へ与える依存性を調べた.ランダムネスが付加されない場合には,マッハ数や迎角等により衝撃波の位置は決定されるが,ランダムネス影響下での平均的な衝撃波の位置はそれとは異なることが示された.また,擬似乱数の種類により,その周期が数値解へ与える影響についても調べ,周期が短い場合の特異的な現象についても考察した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680568687232
  • NII論文ID
    130004605015
  • DOI
    10.11345/japannctam.62.0.194.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ