バイオフィードバック療法が奏効した括約不全を伴う自己臭症

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  • Analysis of the flatus phobia cases in which biofeedback therapy was effective

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抄録

<tt>治療困難な疾患である自己臭症に対してバイオフィードバック(</tt>BF<tt>)療法を中心とした集学的治療の有効性を報告してきた。今回は症例を集積した上で自己臭症信念の程度と治療成績の関連を調べた。さらに治療適応を目指し統合失調症(</tt>SZ<tt>)にも治療を試みた。<対象と方法>自己臭症</tt>23<tt>例をその信念の程度から</tt>3<tt>群に分類した。</tt>A<tt>群:臭いを自覚しているが他人から指摘はないもの(</tt>9<tt>例)。</tt>B<tt>群:自分では臭わないが周囲の態度で確信している(</tt>4<tt>例)。</tt>C<tt>群:臭いの自覚があり周囲の態度でも感じるもの(</tt>10<tt>例)。自己臭を残存症状とする</tt>SZ<tt>(</tt>1<tt>例)。全対象に</tt>BF<tt>療法を中心とした集学的治療を行った。<結果>自己臭症の</tt>70<tt>%は何らかの治療効果があった。その内訳は</tt>A<tt>群</tt>7<tt>例,</tt>B<tt>群</tt>2<tt>例,</tt>C<tt>群</tt>8<tt>例で何らかの軽快をみた。</tt>SZ<tt>では安定した治療関係が結べなかった。<結語>自己臭症患者に自己臭の信念の程度に関わらず</tt>BF<tt>療法が有効であった。</tt>SZ<tt>症例への導入は困難だっ</tt><tt>た。 </tt>

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