屋外都市スケールモデルを用いた遮断蒸発実験

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タイトル別名
  • Interception of rainfall at outdoor urban scale model

抄録

本研究では,降雨-流出過程を完全に閉じることが可能な屋外スケールモデル実験サイト上において,降雨-流出の残差から遮断蒸発量を計測するための装置を整備し,降雨中の遮断蒸発量について検討を行った.その結果,以下のことが明らかになった.1)流出率には降雨量依存性があり,雨量が小さいときは流出率が小さくなる.また同程度の降雨量では夏季に流出率が小さくなる傾向がある.2)遮断蒸発量は飽差に大きく依存し,飽差が大きくなるほど遮断蒸発量が増加する.3)夏季は降雨中においても大きい飽差が維持される.負符号の地中熱流量(地中から地表への熱フラックス)は降雨中においても継続しており,この傾向は冬季よりも夏季に顕著に生じる.これが夏季の降雨中の飽差を大きくする原因の一つであると考えられる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680688791168
  • NII論文ID
    130004627797
  • DOI
    10.11520/jshwr.20.0.117.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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