3次元ドップラーレーダーを用いた降水落下過程のモデル化に関する検討

DOI
  • 長谷川 健太
    山梨大学大学院医学工学総合教育部国際流域環境科学特別教育プログラム
  • 大石 哲
    神戸大学都市安全研究センター
  • 佐野 哲也
    山梨大学大学院附属国際流域環境研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Discussion about model devalopment of precipitation falling processes using 3 dimension doppler radar

抄録

本研究では山梨大学の二重偏波ドップラーレーダーを用いて,短時間の定量的降雨予測における精度不足の要因の一つとされる降雨の落下過程の解明について考察する.レーダーエコーの強い部分における鉛直からの傾き(以下では仰角と称する)に着目し,各高度の雨滴の落下速度とドップラー速度を用いて仰角を表現するモデルを開発した.2009年8月2日の事例を用いて,モデルの結果と観測したエコー画像を比較したところ,エコーの仰角の時間変化をよく表現することができた.この結果から,強エコーの傾きは雨域の移動速度に対する各高度の相対的な速度差から形成されていることが示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680690367360
  • NII論文ID
    130004628054
  • DOI
    10.11520/jshwr.23.0.108.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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