特異な分解反応を利用するアクリル系紫外線硬化樹脂の化学構造解析

  • 大谷 肇
    名古屋工業大学大学院 工学研究科物質工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Structural Characterization of UV-cured Acrylic Ester Resins by Specific Sample Decomposition
  • トクイ ナ ブンカイ ハンノウ オ リヨウ スル アクリルケイ シガイセン コウカ ジュシ ノ カガク コウゾウ カイセキ

この論文をさがす

抄録

一般に,分析方法が大きく制約されている不溶性架橋高分子の,詳細な化学構造解析を可能にする新しい方法として,有機アルカリ共存下における反応熱分解ガスクロマトグラフィー,および超臨界メタノール分解とマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法を組み合わせた方法を概説する。ここでは,アクリル系紫外線硬化樹脂を解析対象として,それらを構成するエステル結合の特異的分解を通じて,1)多成分で構成される硬化樹脂の精密組成分析,2)硬化した樹脂中のプレポリマー成分の分子量の推定,3)樹脂への紫外線照射に伴う硬化率の計測,および 4)硬化樹脂中の架橋ネットワーク連鎖構造の解析などを行った例を紹介する。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ