高度なESR技法を用いた脂質構造とダイナミクスの研究

• 中川 公一

  福島県立医科大学医学部附属RI研究施設

書誌事項

タイトル別名

• Lipid Structure and Dynamics Investigated by Modern ESR Techniques
• コウド ナ ESR ギホウ オ モチイタ シシツ コウゾウ ト ダイナミクス ノ ケンキュウ

抄録

高度な技法を用いたESR (電子スピン共鳴) とスロータンブリングシミュレーション法で, ポリオキシエチレン硬化ひまし油 (HCO) の水分散系での構造とダイナミクスについて研究した。さまざまなスピンプローブを用いて物理化学量 (構造性オーダーパラメータやスピン格子緩和時間など) を決定した。HCO膜に取り込まれたスピンプローブの温度変化による膜内の分子運動に関して, 詳細な知見が得られた。 さらに, 高度なESR技法をヒト皮膚角層脂質の構造性の決定に応用した。 ESRは, 角層のダイナミクスや構造性を明らかにするうえで適している技法である。今回, スロータンブリングシミュレーション法を用いることで皮膚角層脂質の深さ方向での構造依存性を見出すことができた。したがって, このような高度なESR技法は, 実際の皮膚角層に関して理解できうる有益な知見を提供してくれる分光法である。

収録刊行物

• Oleoscience

  Oleoscience 10 (4), 133-139, 2010

  公益社団法人 日本油化学会

キーワード

• ESR
• hydrogenated castor oil
• spin probe
• skin lipids
• stratum corneum

詳細情報

• CRID: 1390001204484412160
• NII論文ID: 130004650659
• NII論文ID: 40017041757
• NII書誌ID: AA11503417
• DOI: 10.5650/oleoscience.10.133
• COI: 1:CAS:528:DC%2BC3cXltFGgs78%3D
• ISSN: 21873461
• ISSN: 13458949
• NDL書誌ID: 10625630
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/10625630
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10625630
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/10/4/10_133/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010149516
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可