食器用洗浄剤の皮膚への影響とモノグリセライド配合による皮膚刺激緩和作用について  [in Japanese]

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Abstract

食器用洗浄剤の洗浄能力を損なわずに添加できる手荒れ緩和剤としてモノグリセライドを見出した.本報告はモノグリセライドの手荒れ軽減効果及びその作用メカニズムを明らかにすることを目的とする.界面活性剤アルキルグリコシド,ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム,アミンオキサイドからなる洗浄液に1日1回4日間手部を浸漬処理することにより落屑が誘発されたが,この落屑はモノグリセライドを5%配合することにより有意に抑制された.落屑軽減のメカニズムを検討するため洗浄処理により皮膚から流出する成分を測定した結果,皮表脂質,アミノ酸,セラミドの流出が認められた.このうちセラミドの流出はモノグリセライド配合濃度に依存して有意に抑制された.洗浄後のセラミド残留量と洗浄20分後の皮膚コンダクタンスは高い相関を示した.一方,皮脂膜構成脂質及びアミノ酸は洗浄処理により流出したが,モノグリセライドの配合による流出量の変化はわずかであり,皮膚コンダクタンスとの相関も低かった.また洗浄処理を行った角層からは界面活性剤が検出されたが,モノグリセライドを配合することにより各界面活性剤の皮膚への残界も抑制された.以上の結果より洗浄系へのモノグリセライドの配合はセラミドの流出を抑制することにより角層の水分保持能の低下を防ぎ,手あれを軽減することが示唆された.

Journal

  • The Japanese Journal of Dermatology

    The Japanese Journal of Dermatology 105(9), 1217, 1995

    Japanese Dermatological Association

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