新生時期に心不全を呈した肺葉内肺分画症に対し胸腔鏡下分画肺切除を施行した1 例

書誌事項

タイトル別名
  • Thoracoscopic Resection of an Intralobar Pulmonary Sequestration in a Neonate With Heart Failure
  • 症例報告 新生時期に心不全を呈した肺葉内肺分画症に対し胸腔鏡下分画肺切除を施行した1例
  • ショウレイ ホウコク シンセイ ジキ ニ シンフゼン オ テイシタ ハイヨウ ナイ ハイ ブンカクショウ ニ タイシ キョウコウキョウ カ ブンカク ハイ セツジョ オ シコウ シタ 1レイ

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抄録

新生児期に心不全を来す肺葉内肺分画症症例はほとんど報告がない.我々は同症に対して新生児期の胸腔鏡下分画肺切除により治癒が得られた症例を経験したので報告する.症例は在胎24週に肺分画症と診断された男児で,在胎39 週に3,438 g で出生した.出生後に呼吸不全,心不全を認め,造影CT で左胸腔に胸部下行大動脈から分枝する異常動脈と奇静脈への還流静脈を伴う囊胞性病変を認めた.肺葉外肺分画症内の動静脈シャントが高心拍出性心不全を引き起こしていると診断し,日齢21 に胸腔鏡手術を施行した.術中所見では左肺下葉内に含気不良な分画肺を認めたので肺葉内肺分画症であった.異常動脈と流出静脈を先行処理し分画肺のみ切除した.術後経過は良好で心不全症状は改善し術後20 日目で退院となった.

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