プログラム理解の困難さの脳血流による計測の試み

• 中川 尊雄

  奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科

• 亀井 靖高

  九州大学大学院システム情報科学研究院

• 上野 秀剛

  奈良工業高等専門学校情報工学科

• 門田 暁人

  奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科

• 松本 健一

  奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科

書誌事項

タイトル別名

• On Measuring the Difficulty of Program Comprehension based on Cerebral Blood Flow

抄録

本論文では，脳血流を計測する近赤外分光法(Near InfraRed Spectroscopy; NIRS)を用いて，開発者がプログラム理解時に困難を感じている状態にあるかどうかを定量的に観測することを試みた．10名の被験者に対して，難易度の異なる二種類のプログラムの理解時の脳血流を計測する実験を行い，10名中8名において難度の高いプログラムの理解時に脳活動がより活発化するという結果が得られた．また，被験者ごとに脳活動をZ-scoreで正規化し，難度ごとに集計した上でt検定を実施した結果，脳活動の平均値に有意な差(p < 0.001)が見られた．

収録刊行物

• コンピュータ ソフトウェア

  コンピュータ ソフトウェア 31 (3), 3_270-3_276, 2014

  日本ソフトウェア科学会

詳細情報

• CRID: 1390001204738465280
• NII論文ID: 130004688284
• DOI: 10.11309/jssst.31.3_270
• ISSN: 02896540
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可