Effects of three β-blockers, propranolol, metoprolol and carvedilol, upon experimental murine atherosclerosis

DOI
  • Shimada Kana
    Department of Cadiovascular Medicine, Graduate School of Medicine, Kyoto University
  • Hirano Emi
    School of Human Health Sciences, Faculty of Medicine, Graduate School of Medicine, Kyoto University
  • Kimura Takeshi
    Department of Cadiovascular Medicine, Graduate School of Medicine, Kyoto University
  • Kishimoto Chiharu
    Department of Cadiovascular Medicine, Graduate School of Medicine, Kyoto University

Bibliographic Information

Other Title
  • マウスの実験的動脈硬化に対する3種類のβアドレナリン受容体遮断薬 (プロプラノロール, メトプロロール, カルベジロール) の効果

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Abstract

目的 : アポリポプロテインE (アポE) ノックアウトマウスに対して, βアドレナリン受容体遮断薬 (β遮断薬) であるプロプラノロール, メトプロロール, カルベジロールの投与を行い, 動脈硬化に対する効果を検討した.  方法 : 実験的動脈硬化症は, アポEノックアウトマウスに高脂肪食を与えて作成した. 高脂肪食開始と同時の6週の時点で, 飲料水中にプロプラノロール (30mg/kg/日), メトプロロール (75mg/kg/日), およびカルベジロール (10mg/kg/日) の投与を開始し, 実験終了まで8週間飲水させた. なお, 本実験では, 血圧に変化を与えない投与量で実験を行った.  結果 : 各群で血圧に有意な変化はなかったが, 心拍数はβ遮断薬群で4~12%減少した. コントロール群と比べ, β遮断薬の3群で有意な動脈硬化病変の減少が確認でき, その抑制効果はカルベジロール投与群でより顕著であった. マクロファージの発現は, β遮断薬を投与したすべての群で発現が抑制され, また, スーパーオキシドの発現は, コントロール群と比べ, カルベジロール投与群で著明な発現の減少がみられた.  結論 : 動脈硬化に対するβ遮断薬の動脈硬化抑制効果は, 心拍数低下作用に加えた抗酸化作用に基づくフリーラジカル産生抑制効果が関与しているのではないかということが示唆された. その抑制効果はカルベジロール投与群で顕著であった.

Journal

  • Shinzo

    Shinzo 45 (5), 519-526, 2013

    Japan Heart Foundation

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