A Study on Margin for Insurance Liabilities under Generally Accepted Accounting Principles
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- Ueno Takefumi
- University of Shizuoka
Bibliographic Information
- Other Title
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- 企業会計上における保険負債のマージンに関する考察
Abstract
マージンは『予期しえないリスクへの対応』と『将来の利益』という二つの性質を有する負債である。我が国におけるマージンは,危険準備金や異常危険準備金のような準備金だけでなく,責任準備金の計算過程においてもマージンを設け,予期しえないリスクに対応している。一方,国際的な基準設定では,保険負債を,将来キャッシュ・アウトフローの最適な予測値(最良推定負債)とマージンとに,明確に区分する方向で議論されている。国際的な基準に沿って,我が国の保険業において情報開示が行われることは,リスクに対応するマージンを明確化することを意味する。しかしながら,将来の予測はある一定の不確実性を有することは避けられず,さらに測定の対象が不確実性を取り扱う保険事象である以上,二重の不確実性が生じることになる。開示された数値が絶対的なものではなく,見積もりの限界を強く意識することが,情報の作成者側と読み手側の双方に求められる。
Journal
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- Hokengakuzasshi (JOURNAL of INSURANCE SCIENCE)
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Hokengakuzasshi (JOURNAL of INSURANCE SCIENCE) 2013 (620), 620_301-620_320, 2013
The Japanese Society of Insurance Science
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680140298240
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- NII Article ID
- 130004691624
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- ISSN
- 21855064
- 03872939
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed