シンポジウム3-3  腸管の免疫寛容破綻機構  [in Japanese]

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Abstract

【目的】慢性腸管炎症の免疫病態のエフェクターT細胞ではTh1細胞とTh17細胞が重要だが,その優位性,連関性に関して不明な点が多い.最近,我々はマウス腸炎腸管にはTh17細胞からTh17/Th1細胞を経由して分化するRORγt依存的alternative Th1(aTh1)細胞の病因意義を明らかにした.一方,本研究ではナイーブ細胞から直接的に分化し発生するclassical Th1(cTh1)細胞の腸炎病態関与について検討を行なった.【方法/結果】in vitroで分化誘導したRORγt欠損マウス由来Th1細胞をRAG<sup>−/−</sup>マウスに移入したところ腸炎を発症した.Wild type(WT)マウス(Ly5.1+),RORγt欠損マウス(Ly5.2+)由来,ナイーブ細胞を同数RAG<sup>−/−</sup>マウスに移入したところ腸炎を発症し,WTマウス由来Th1(aTh1+cTh1)細胞だけでなく,RORγt欠損cTh1細胞も著明に増加した.一方,RORγt欠損マウス由来ナイーブ細胞のみをRAG<sup>−/−</sup>マウスに移入しても腸炎は発症しなかった.さらに,共移入によってin vivoで誘導されたRORγt欠損cTh1細胞を分離し,再度RAG<sup>−/−</sup>マウスに移入したところ腸炎を発症したが,WTマウス由来Th1細胞移入マウスに比し腸炎スコアは減弱した.【考察】aTh1,cTh1細胞いずれも腸炎惹起能を有すること,さらに,in vivoにおいてcTh1細胞分化にはRORγt依存的aTh1細胞のサポートが必須であることが明らかとなった.以上,これまでTh1細胞,Th17細胞いずれも腸炎病態に重要であるかというさまざまな矛盾した結果を説明し得る重要なTh1-Th17連関がin vivoに存在することを示唆された.

Journal

  • Japanese Journal of Clinical Immunology

    Japanese Journal of Clinical Immunology 37(4), 268-268, 2014

    The Japan Society for Clinical Immunology

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    130004694154
  • Text Lang
    JPN
  • ISSN
    0911-4300
  • Data Source
    J-STAGE 
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