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- 新納 宏昭
- 九州大学病院 臨床教育研修センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Contemporary issues in the healthcare administration and management
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抄録
関節リウマチをはじめとした自己免疫疾患の病態におけるB細胞の重要性は,近年のB細胞除去療法の臨床効果によって再認識された.ただここで着目すべき点として,B細胞は,抗体産生のみならず,抗原提示,共刺激,サイトカイン産生などといった抗体非依存性の多彩なエフェクター機能を営んでいることが判明した.また,エフェクターB細胞とは異なった制御性B細胞の存在も近年明らかとなり,自己免疫疾患の病態におけるB細胞の役割は,我々が予想していた以上にきわめて複雑なものと思われる.<br> 一方,B細胞には表面マーカー等に基づいた種々のサブセットが存在することが知られているが,上記したB細胞における抗体非依存性のエフェクター機能は特定のサブセットに特化したものなのか,または全てのサブセットが可塑性をもって機能しうるものなのか不明な部分が多い.<br> 本講演では,ヒトB細胞における抗体非依存性のエフェクター機能としてRANKL(Receptor Activator of NF-κB Ligand)とgranzyme B産生能に着目し,B細胞サブセット間での機能ポテンシャルの相違とその分子メカニズム,さらには関節リウマチや全身性エリテマトーデスの病態におけるこれらのエフェクターB細胞の機能的役割について紹介したい.
収録刊行物
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- 日本臨床免疫学会会誌
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日本臨床免疫学会会誌 37 (4), 279-279, 2014
日本臨床免疫学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679628480128
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- NII論文ID
- 130004694165
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- NII書誌ID
- AN00357971
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- HANDLE
- 2324/7172582
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- PubMed
- 25297149
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可