日本とその周辺の東アジアにおける第四紀哺乳動物相の研究—これまでの研究を振り返って—

  • 河村 善也
    愛知教育大学自然科学系理科教育講座地学領域

書誌事項

タイトル別名
  • Research on Quaternary mammal faunas in Japan and adjacent East Asian areas : A review of my research
  • 2012年日本第四紀学会賞受賞記念論文 日本とその周辺の東アジアにおける第四紀哺乳動物相の研究 : これまでの研究を振り返って
  • 2012ネン ニホン ダイシキ ガッカイショウ ジュショウ キネン ロンブン ニホン ト ソノ シュウヘン ノ ヒガシアジア ニ オケル ダイシキホニュウドウブツソウ ノ ケンキュウ : コレマデ ノ ケンキュウ オ フリカエッテ

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抄録

ここでは,私がこれまでに行ってきた研究をまとめてみた.私の研究の出発点から始めて,私の研究の基本的な考え方を述べ,次に国内各地や海外の化石産地で行った研究を実例をあげて説明した.産出した化石の系統分類学的な研究の成果とそれに関連した新しい種類の発見についても述べ,欧米の研究機関で行った研究が,のちの私の研究活動に大いに役立ったことも述べた.そのあと,私の研究のハイライトを説明した.生層序研究と動物相の変遷史の復元,動物群の移動モデル,日本とその周辺での陸橋形成とそのイメージ,津軽海峡氷橋説,「変化の穏やかな森の国」の仮説,イノシシ急増事件,琉球列島の古地理と人類の渡来,第四紀後期の哺乳類の絶滅現象である.最後に私の普及活動や学校教育に関わる研究についても紹介した.

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 53 (3), 119-142, 2014

    日本第四紀学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (12)*注記

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