書誌事項
- タイトル別名
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- Regional Frequency Analysis of Daily Rainfall Observed at Meteorological Observatories in Japan
抄録
農地排水計画や水工計画に必要な確率雨量を推定する際,観測期間が短い場合や,近年の気候変動を考慮しなければならない場合は,極値解析に利用できるデータ数が限られるため,推定値に十分な精度が確保できない恐れがある.このような場合の対策の一つとして,降雨特性の類似した複数の観測点におけるデータを用いて統計解析を行う地域頻度解析法(regional frequency analysis)の利用が考えられる.本研究では,地域頻度解析法を日本全国155カ所の雨量観測点における30年間の年最大日雨量データに適用して100年確率日雨量の推定を行い,従来法である地点頻度解析法による推定値との比較により,その実用性について検討した.その結果,地域頻度解析に先立って行われた年最大日雨量に基づく地域分類の結果は,洪水比流量曲線適用のために提案された地域分類に類似していること,地域頻度解析による確率日雨量の推定結果は,地点頻度解析と同様であること,bootstrap法による検討の結果から地点頻度解析法よりも推定値の信頼区間が小さく不確定性が低いことが示された.
収録刊行物
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- 農業農村工学会論文集
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農業農村工学会論文集 81 (5), 439-451, 2013
公益社団法人 農業農村工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205290882688
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- NII論文ID
- 130004700623
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- ISSN
- 18847242
- 18822789
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可