山間地域における被災状況の異なる集落での避難行動と防災意識に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A study on the evacuation behaviors of local communities and the residents' disaster prevention awareness in the mountainous affected areas of different degrees
  • 山間地域における被災状況の異なる集落での避難行動と防災意識に関する研究 : 紀伊半島大水害で被災した五條市大塔町の集落を対象として
  • サンカン チイキ ニ オケル ヒサイ ジョウキョウ ノ コトナル シュウラク デ ノ ヒナン コウドウ ト ボウサイ イシキ ニ カンスル ケンキュウ : キイ ハントウ オオミズガイ デ ヒサイ シタ ゴジョウシダイトウチョウ ノ シュウラク オ タイショウ ト シテ
  • In the case of communities of Oto-cho in Gojo City, a Kii Peninsula flooded area
  • 紀伊半島大水害で被災した五條市大塔町の集落を対象として

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抄録

本研究の目的は、実際に被災した山間地域を対象に、複数の集落における避難行動や災害対応の実態を把握することである。また、被災体験に基づく集落住民の防災意識をまとめている。研究対象地紀伊半島大水害で被災した五條市大塔町地区の集落とし、集落住民へのアンケート調査と、集落単位での防災地区懇談会で出された意見を分析した。その結果、被災地域の集落は、被災集落、避難集落、孤立集落、通常集落にわけられ、避難時には、行政や消防の支援の下、状況に対応しながら行動しており、避難しない集落でも、集落単位での安否確認や情報取得などに取り組んでおり、集落同士の協力関係もみられた。また、被災経験により災害に対する不安は高まり、早めの避難を意識する傾向がみられるが、孤立した経験をしていても自宅待機を望む住民もおり、体験の仕方によって防災意識に差が見られた。集落ごとの課題と対策においても、被災時の経験が影響しており、特に被災体験した集落では、直面した課題を現実的に捉えそれに対して実行的な対策を求めている。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 49 (3), 621-626, 2014

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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