放射性セシウム,ヨウ素およびストロンチウムの代謝・排泄に対するローヤルゼリーの影響

  • 赤田 直輝
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
  • 宗兼 将之
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
  • 猪田 敬弘
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
  • 神野 伸一郎
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 独立行政法人理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター次世代イメージング研究チーム
  • 本村 信治
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 独立行政法人理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター次世代イメージング研究チーム
  • 廣村 信
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 独立行政法人理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター次世代イメージング研究チーム
  • 榎本 秀一
    岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 独立行政法人理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター次世代イメージング研究チーム

書誌事項

タイトル別名
  • Impact of Orally Administered Royal Jelly on the Dynamic Metabolism of <sup>137</sup>Cs, <sup>131</sup>I and <sup>85</sup>Sr in Mice
  • ホウシャセイ セシウム,ヨウソ オヨビ ストロンチウム ノ タイシャ ・ ハイセツ ニ タイスル ローヤルゼリー ノ エイキョウ

この論文をさがす

抄録

福島第一原子力発電所事故以来, 内部被ばくに対する放射線防護は喫緊の課題である。本研究では, 栄養補助食品のローヤルゼリーを投与したマウスの放射性セシウム, ヨウ素およびストロンチウムの体内動態の変化を, 複数分子同時イメージング装置 (GREI) および高純度ゲルマニウム半導体検出器を用いて評価した。事前に1週間ローヤルゼリーを経口投与したマウスに, 137Cs, 131Iおよび85Sr混合溶液を静脈注射投与した後, 組織分布を定量的に解析した結果, 甲状腺の131Iの蓄積が減少し, さらに全ての核種において尿中排泄量が増加する結果となった。GREI解析により得られた結果からも, 131Iの甲状腺への蓄積減少および全ての核種の膀胱への集積増加が観察された。これらの結果より, 内部被ばくの低減化が, ローヤルゼリーの持続的摂取で可能であり, GREIにより内部被ばく低減化をモニタリングできることが示唆された。

収録刊行物

参考文献 (18)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ