津波常襲地域における災害伝承の実態とその効果に関する研究―生活防災に着目して―

  • 石原 凌河
    大阪大学 大学院工学研究科
  • 松村 暢彦
    大阪大学 大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON THE ACTUAL CONDITION AND THE EFFECTS OF DISASTER ORAL TRADITION IN THE COASTAL REGIONS
  • ツナミ ジョウシュウチイキ ニ オケル サイガイ デンショウ ノ ジッタイ ト ソノ コウカ ニ カンスル ケンキュウ : セイカツ ボウサイ ニ チャクモク シテ

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抄録

東日本大震災の教訓として,過去の自然災害の教訓や知恵を後世に伝え,それを地域での防災まちづくりや防災教育に活かすことが重要であると言われている.そこで,本研究では,地域で受け継がれている災害伝承の実態を把握するとともに,災害伝承と生活防災行動,防災意識,地域への態度,避難行動,防災対策との関係性について明らかにするとともに,地域単位で災害伝承を行う意義について考察した.その結果,年月が経つにつれて,地域で脈々と受け継がれてきた過去の災害伝承が途切れる可能性が示唆された.また,災害伝承は防災意識や避難行動,地域への態度に直接的な影響はなく,生活防災行動を通じて防災意識や避難行動,地域への態度の醸成につながることが明らかになった.

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参考文献 (4)*注記

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