パキスタンに豪雨をもたらすインドモンスーンの蛇行パターン及びブロッキングの特徴

  • 竹内 大輝
    北海道大学大学院工学院環境フィールド工学専攻
  • 山田 朋人
    北海道大学大学院工学研究院環境フィールド工学部門
  • Murad Ahmed Farukh
    北海道大学大学院工学研究院環境フィールド工学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Indian Monsoon Paths and Blocking Effects on Pakistan Extreme Rainfall Events
  • パキスタン ニ ゴウウ オ モタラス インドモンスーン ノ ダコウ パターン オヨビ ブロッキング ノ トクチョウ

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抄録

2010年夏, パキスタンにて過去100年間で最も激しい豪雨が発生した.パキスタンを襲った同年の豪雨はロシア北西部におけるブロッキング現象とインドモンスーンの蛇行が主な原因と指摘されている.本研究ではモンスーンの蛇行パターンの分類を行い,パターンごとの大規模気象場の特徴を調べた.その結果,パキスタンに洪水をもたらしやすいモンスーンの蛇行パターンが存在し,その場合では中東全域における海面気圧の負の平年偏差及びロシア北西部広域での正の平年偏差が見られた.1982年から2012年の31年間では,パキスタン豪雨時に発生していたブロッキングの発生回数は6月から8月にかけて減少する一方,パキスタンに豪雨をもたらしやすいモンスーンの蛇行発生回数は増加する傾向にあった.

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