示指基節骨に発生した巨大軟骨肉腫の一例
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抄録
指骨に発生する骨腫瘍はほとんどが内軟骨腫などの良性腫瘍であり,軟骨肉腫が発生することは稀である.今回我々は指骨発生の軟骨肉腫の一例を経験したので文献的考察を加えて報告する.症例は80歳女性.当院初診6年前から左示指の腫脹を認めた.近医を受診したが関節リウマチと診断され,放置していた.1年前から急激に増大し前医より紹介され当院を受診した.肉眼所見で著明な左示指の緊満と腫脹があった.単純X線検査で左示指基節骨の骨破壊像,MRIで隔壁構造を有する腫瘍をみとめた.治療は示指切断術をおこなった.指骨に発生する軟骨肉腫は稀であり,内軟骨腫との鑑別が問題となる場合もあるが,臨床所見や画像所見の特徴をふまえ診断することが重要である.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 63 (3), 653-655, 2014
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204940170624
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- NII論文ID
- 130004713205
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可