カテコール系高分子を用いる材料表面改質と色材への応用

書誌事項

タイトル別名
  • Catecholic Polymers for Surface-modification and Color Materials
  • カテコールケイ コウブンシ オ モチイル ザイリョウ ヒョウメン カイシツ ト シキザイ エ ノ オウヨウ

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抄録

材料表面の性質は,基材の接着性,濡れ性や生体適合性などの諸性質に密接にかかわることから,さまざまな材料表面の改質に幅広く適応できるユニバーサル表面改質法の開発が重要である。近年,カテコール系高分子を用いたユニバーサル表面改質を目指した研究が注目をあびている。本稿では,ムール貝の接着機構を模倣して作製されたポリドーパミン(PDA),古来より伝統工芸用塗料として用いられてきた漆,ならびに緑茶やワインに含まれる植物性ポリフェノールなどのカテコール系高分子を用いた最近の研究事例を代表的な例とともに紹介する。また,従来薄膜化して材料表面改質に使用されることが多かったPDAを粒子化する研究が近年進んできた。PDA粒子の作製と構造色材料への応用,色材としての可能性についても併せて紹介する。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 87 (8), 279-283, 2014

    一般社団法人 色材協会

被引用文献 (1)*注記

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