咬合崩壊の原因を考慮した咬合再構成治療の1 症例

  • 大久保 直尚
    ,大久保歯科医院(香川県) ,近代臨床歯科研究会(高知県) ,京都インプラント研究所(京都府)
  • 森本 浩嗣
    ,近代臨床歯科研究会(高知県) ,京都インプラント研究所(京都府)
  • 西森 憲司
    ,近代臨床歯科研究会(高知県)
  • 古味 伸一
    ,京都インプラント研究所(京都府)

書誌事項

タイトル別名
  • A case report of occlusal treatment that considers the cause of bite collapse

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抄録

咬合崩壊をきたした患者の治療において最も重要なことは,その原因の究明と安定した咬合を再建するための治療計画を策定することである.崩壊した咬合の再建のためには,原因の除去,プロブレム・リストの作成,治療計画といった一連の流れに沿った治療が絶対条件である.そのためには現症の診査にとどまらず,治療目標を決定するための診査診断が適正に行われる必要がある.とくに顎位の不安定な症例や,アンテリアガイダンスが失われたものは,経験や勘に頼ったものが多く,これらは治療が長期に及ぶだけでなく良好な結果が得られない危険があるため,診査診断から治療計画の立案,実行というプロセスを守ることが重要である. 今回,顎関節症の症状を伴う咬合崩壊をきたした患者に対し,原因を考慮した咬合再構成を行い,良好な経過を得られた一例を報告する.【顎咬合誌 32(3):257-266,2012

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