わが国の数学教育は数学を日常の中で活用する能力を重視しているか
書誌事項
- タイトル別名
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- Do Students in Japan Learn How to Use Mathematics in Real-Life Situations? An Analysis of Items in the 2003
- Programme for International Student Assessment (PISA 2003)
- PISA 2003年調査のDIFによる分析
抄録
わが国の生徒は数学の知識や技能を日常生活の場面で活かす能力が弱いと言われている。OECDが実施している生徒の学習到達度調査 (PISA) は, このような生活に関係する課題を活用する能力を測ることを目的とした国際的な学力調査である。この調査の結果から, 他の国と比較したわが国の特徴を分析することができるが, 国の成績の順位や各項目の正答率はその国の教育水準を反映するため, 知識を日常場面で活かす力という観点からはそれを直接比較することはできない。本論文では, PISA2003年調査の「数学的リテラシー」の結果を反応パターンから分析し, 多母集団IRT (Item Response Theory) によるDIF (Differential Item Functioning) の検討を行うことで, それぞれの国に所属する同一水準の学力の生徒の反応パターンの違いを明らかにした。分析の対象は, オーストラリア, カナダ, フィンランド, フランス, ドイツ, 香港, アイルランド, イタリア, 日本, 韓国, オランダ, ニュージーランド, アメリカの13か国である。分析の結果, この13か国のうち, わが国は最も特異な困難度のパターンを持っているということが明らかになり, またその特徴として, 日常生活に関連する項目を解く力が弱いということが示された。
収録刊行物
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- The Japanese Journal of Educational Psychology
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The Japanese Journal of Educational Psychology 56 (2), 206-217, 2008
The Japanese Association of Educational Psychology
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680437342464
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- NII論文ID
- 130004715398
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- ISSN
- 00215015
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可