地域に在住する自立高齢者における閉じこもりリスクの実態と体力との関連  [in Japanese] Relationship between homebound status and physical fitness in the community-dwelling elderly population  [in Japanese]

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Abstract

<b>目的</b> 高齢者の閉じこもり予防を考えるうえで,外出が減りつつある高齢者等,閉じこもりリスクのある者も含めた支援は重要である。そこで,本研究は地域の身体機能測定会に参加した自立高齢者を対象に,閉じこもりの実態を,閉じこもり予備群も含めて把握した。さらに,閉じこもりとそのリスクの状況と体力との関連を明らかにし,リスク要因を視野に入れた高齢者の閉じこもり予防につなげる基礎資料を得ることを目的とした。<br/><b>方法</b> 京都府亀岡市在住で要介護 3~5 の者を除く全高齢者に日常生活圏域ニーズ調査を実施した。有効回答者13,159人(72.2%)のうち,全23地区から抽出した10地区に居住する要支援・要介護を除く自立高齢者(4,859人)に身体機能測定会の案内を行い,測定会に参加した1,328人(男性647人,女性681人)を対象とした。解析項目は,質問紙より,基本属性 4 項目と厚生労働省の介護予防のための「基本チェックリスト」から閉じこもりに関する 2 項目,身体機能測定から,体格および体力測定12項目と総合的な体力指標 FAS(Fitness Age Score)を用いた。閉じこもりとそのリスクの状況と体力との関連については,閉じこもりに関する 2 項目を用いて区分した 3 群(閉じこもり群,閉じこもり予備群,非閉じこもり群)の間で,男女別に年齢を共変量にした共分散分析を用いて体力の平均値を比較した。<br/><b>結果</b> 閉じこもり高齢者の割合は,男性で約 5%,女性で約 6%であった。閉じこもり予備群は,男女とも25%程度を占めていた。体力の平均値は,男女ともに,非閉じこもり群,閉じこもり予備群,閉じこもり群の順に低値を示した。非閉じこもり群と閉じこもり群で有意差が認められた項目は,男性は片足立ち(開眼・閉眼),垂直跳び,長座位体前屈,握力を除く 7 項目および FAS,女性は10 m 歩行時間(通常速度・最大速度),Timed Up and Go(TUG),チェアスタンドの 4 項目であり,女性より男性で関連する体力項目が多かった。<br/><b>結論</b> 対象者は身体機能測定会に実際に参加した比較的意欲の高い高齢者と考えられるが,5%が閉じこもり,25%がその予備群と判定され,とくに閉じこもり群で低体力を示した。以上より高齢者の外出行動には,体力が関連することが示された。女性においては,他の要因の関与も考えられるが,本結果は,男女ともに高齢者の体力の維持・向上が閉じこもり予防につながる可能性を示唆するものと考える。

Journal

  • Nihon Koshu Eisei Zasshi(JAPANESE JOURNAL OF PUBLIC HEALTH)

    Nihon Koshu Eisei Zasshi(JAPANESE JOURNAL OF PUBLIC HEALTH) 61(11), 671-678, 2014

    Japanese Society of Public Health

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    130004715605
  • Text Lang
    JPN
  • ISSN
    0546-1766
  • Data Source
    J-STAGE 
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