小学校英語教育における語彙教材の開発に向けて

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タイトル別名
  • Toward the Development of Teaching Materials for English Vocabulary in Japanese Elementary Schools
  • ショウガッコウ エイゴ キョウイク ニ オケル ゴイ キョウザイ ノ カイハツ ニ ムケテ

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抄録

2002年4月からの「総合的な学習の時間」において,日本の公立小学校では英語活動が始まっている。しかし,中学校や高等学校の英語教育とは異なり,明確な規準がなく,教える学習内容が定まっていない。また,教科書はなく教師は自ら教材を作成しなければならない。したがって,教材開発の指針となるような指導語彙リストの選定が必要である。本稿は,小学校英語教育で教えられている語彙の現状を踏まえ,小学校英語活動における動詞の役割とそのスキーマ的導入を指摘し,そのための語彙教材の提示を目的として執筆されたものである。本稿では,日本語と英語の動詞の意味は一対一対応ではないことから,広義の意味を含む動詞を,子どもの生活場面や教室場面を想定した受容語彙に狭めて教材を試作した。具体的には,VO-combinationのスキーマを与えることを目的とし,汎用的に意味を推測できる動詞(see, think, smell, etc.)のアニメーションをシンプルかつユーモラスなオブジェクトを使って作成した。今後は,アニメーションを使ってもスキーマ化しにくい動詞についても検討を進める予定である。

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