東日本大震災における沿岸市町村の災害廃棄物の発生量・処理量の比較分析

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE ANALYSIS OF GENERATION AND MANAGEMENT OF DISASTER WASTE FROM THE GREAT EAST JAPAN EARTHQUAKE

抄録

2011年3月に発生した東日本大震災では,岩手県・宮城県の沿岸地域を中心に膨大な量の災害廃棄物が発生した.災害廃棄物推計量の見直しが複数回行われた原因を探るために,岩手県と宮城県の災害廃棄物処理計画における災害廃棄物発生推計量の推移を分析した結果,県ごとで特徴のある変化が明らかとなった.また,関係機関が公開している浸水面積などの被災状況を説明変数とした災害廃棄物発生量の回帰分析の結果,建物用地浸水面積と災害廃棄物量に強い相関が見られ,浸水面積1km2あたりの廃棄物発生量の原単位として34.2千t/km2という結果が得られた.さらに,宮城県を対象に処理前後での物質フロー分析を行い,発生量・処理量内訳について確認した.その結果,発生量の推計は混合状態の廃棄物をベースにされることが多い一方で,処理量は最終的な処理処分または再生利用に向けた選別後の廃棄物をベースに推計されているため,発生量と処理量では可燃物と不燃物の割合に差異が見られた.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205358731776
  • NII論文ID
    130004726654
  • DOI
    10.2208/jscejer.70.ii_23
  • ISSN
    21856648
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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