超分子ナノチューブに包接された水一次元ネットワークの構造と性質

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タイトル別名
  • A Linear Chain of Water Molecules Accommodated in a Macrocyclic Nanotube Channel

抄録

自己組織化能を有する分子が集合した超分子体の研究が注目されている。これは、超分子構造に基づく新たな高次機能が期待されるためである。我々は、ベンゼン-1,3,4-オキサジアゾール環状四量体が自己組織化して超分子ワイヤを形成することを発見した。この構造を調査した結果、マクロサイクルがカラム状に配列してナノチューブを形成し、ゲストとして水を包接していることが分かった。熱重量分析では、400 ℃を超す温度範囲まで水の放出は観測されず、ナノチューブ内に強く保持されていることが分かった。この水は、IRスペクトルで会合型のOH伸縮振動に帰属される吸収帯を示すことから、水素結合によって一次元のネットワークを形成していると考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680530984448
  • NII論文ID
    130004729045
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.2009.0.84.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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