地域在住中高年者のアミノ酸摂取量

  • 加藤 友紀
    (独)国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室
  • 大塚 礼
    (独)国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室
  • 今井 具子
    (独)国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室 同志社女子大学生活科学部食品栄養学科
  • 安藤 富士子
    (独)国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室 愛知淑徳大学健康医療科学部スポーツ・健康医科学科
  • 下方 浩史
    (独)国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室 名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Dietary Amino Acid Intake in Community-dwelling Middle-aged and Elderly Individuals Using a Newly Constructed Amino Acid Food Composition Table
  • 地域在住中高年者のアミノ酸摂取量 : 食品アミノ酸成分表の新規構築による推定
  • チイキ ザイジュウ チュウコウネンシャ ノ アミノサン セッシュリョウ : ショクヒン アミノサン セイブンヒョウ ノ シンキ コウチク ニ ヨル スイテイ
  • ─食品アミノ酸成分表の新規構築による推定─

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抄録

【目的】日本人の一般地域住民における食事からのアミノ酸摂取量は明らかになっていない。本研究では2010年に文部科学省が公表した「アミノ酸成分表2010」を基に日本食品標準成分表に収載された食品のほとんどについてのアミノ酸成分表を置き換え法等によって構築し,それを用いて,地域在住中高年者のアミノ酸摂取量を明らかにすることを目的とした。<br>【方法】「アミノ酸成分表2010」の収載食品337種を基に,「日本食品標準成分表2010」に収載され,アミノ酸成分表2010に収載されていない食品のアミノ酸組成を類似した食品のアミノ酸含有量で補完した。新規に構築した成分表を用いて無作為に抽出された地域在住中高年者2,115名(男性1,050名,女性1,065名,40~89歳)の3日間の食事秤量記録調査より18種のアミノ酸の一日平均摂取量を性・年代別(40,50,60,70,80歳代)に推定した。<br>【結果】1,745食品のアミノ酸組成を収載した独自の「NILS食品アミノ酸成分表2010」を構築した。たんぱく質摂取量の94.5%をアミノ酸摂取量で説明する事が可能となった。ほとんどのアミノ酸摂取量は,60歳代で頂値となる逆U字型を呈した。女性のプロリンのみ年代が上がるにつれて摂取量が有意に減少する傾向がみられた。<br>【結論】たんぱく質摂取量の94.5%をアミノ酸摂取量で説明する事が可能な食品アミノ酸成分表を作成した。それにより,地域在住中高年者のアミノ酸摂取量の性・年代別摂取量を明らかにした。

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 71 (6), 299-310, 2013

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (11)*注記

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