セメント系硬化体の空隙表面の電気的性質がイオン拡散性状に及ぼす影響

• 金沢 貴良

  新潟大学　大学院自然科学研究科環境科学専攻

• 菊地 道生

  新潟大学　大学院自然科学研究科・日本学術振興会特別研究員DC

• 佐伯 竜彦

  新潟大学　工学部建設学科

• 斎藤 豪

  新潟大学　工学部建設学科

書誌事項

タイトル別名

• EFFECTS OF ZETA POTENTIAL ON DIFFUSION OF CHLORIDE ION IN HARDENED CEMENTITIOUS MATERIALS

抄録

塩化物イオン拡散性状の定量評価に必要な塩化物イオン実効拡散係数を算出する方法として、拡散セル法と電気泳動法があるが、両者より得られる拡散係数は一致しないことが問題となっている。この原因として、空隙構造および空隙表面電位による影響が考えられる。そこで本研究では、空隙構造の影響については酸素拡散係数に基づき、空隙表面電位の影響については電気浸透法から求めた硬化体のゼータ電位に着目し検討を行った。その結果、電気泳動法による拡散係数は空隙構造による支配的影響を受けていることと、ゼータ電位と電気泳動法による拡散係数から拡散セル法による拡散係数の換算が可能であることを明らかにした。

収録刊行物

• Cement Science and Concrete Technology

  Cement Science and Concrete Technology 67 (1), 378-385, 2014

  一般社団法人 セメント協会

キーワード

• ゼータ電位
• 電気浸透法
• 塩化物イオン実効拡散係数
• 拡散セル法
• 電気泳動法
• 酸素拡散係数
• 屈曲度

詳細情報

• CRID: 1390001204829610752
• NII論文ID: 130004745772
• DOI: 10.14250/cement.67.378
• ISSN: 21873313
• ISSN: 09163182
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可