アルミネート相の水和反応解析─熱力学的平衡論による検証─

• 畠山 葵

  北海道大学　大学院工学院環境循環システム専攻

• 黒澤 利仁

  北海道大学　大学院工学院環境循環システム専攻

• 粟村 友貴

  北海道大学　大学院工学院環境循環システム専攻

• 名和 豊春

  北海道大学　大学院工学研究院環境循環システム部門

書誌事項

タイトル別名

• ANALYSIS OF C₃A HYDRATION BY XRD, TG AND ²⁷Al MAS-NMR-VERIFICATION FOR THERMODYNAMIC EQUILIBRIUM MODELING-

抄録

C₃A-Gypsum系の水和反応について、XRD・リートベルト解析および²⁷Al MAS-NMR測定により定量的解析を行った。その結果、XRD、NMRの解析によって、多量に生成する非晶質物質の組成を決定できた。さらに、地球化学コードPHREEQCを用いて熱力学的平衡論によりC₃Aの水和反応モデリングを試みた。相平衡モデルと表面錯体モデルを組み合わせることで、鉱物の析出場を拡散二重層と液相とに分離することができた。C₃A粒子表面ではゲル状物質が生成し、Ettringiteは液相で生成することが示唆された。C₃A-Gypsum系の水和反応によって生成されるAFm相はC-A-HとMonosulfateの固溶体であることが示唆された。

収録刊行物

• Cement Science and Concrete Technology

  Cement Science and Concrete Technology 67 (1), 79-86, 2013

  一般社団法人 セメント協会

キーワード

• アルミネート相
• 非晶質物質
• リートベルト解析
• PHREEQC
• TG-DTA
• XRD
• ²⁷Al MAS-NMR

詳細情報

• CRID: 1390001204829654272
• NII論文ID: 130004745816
• DOI: 10.14250/cement.67.79
• ISSN: 21873313
• ISSN: 09163182
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可