皮膚血管炎の臨床的研究 IV  Anaphylactoid Purpuraの免疫学的背景

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical studies on cutaneous vasculitis. (IV). Immunological aspects of anaphylactoid purpura.
  • —Immunological Aspects of Anaphylactoid Purpura—
  • —Anaphylactoid Purpuraの免疫学的背景—

抄録

当科を受診したアナフィラキシー性紫斑(anaphylactoid purpura, 以下APと略す)の患者のうち, 免疫学的に検討した症例についてまとめた。検討は蛍光抗体直接法(direct immunofluorescence technique, 以下IFと略す)を用いた免疫組織学的側面, およびIgG, IgAのクラス別循環免疫複合体(circulating immune complex, 以下CICと略す)の測定を中心に行つた。その結果APについて以下のような結論を得た。1) 免疫組織学的に真皮乳頭層の細小血管壁にIgA, C3の沈着率が高い。2) IgG containing CIC(以下IgG CICと略す)は正常なるも, IgA containing CIC(以下IgA CICと略す)は高値。3) IgA CICは病初期に高値なるも, 経過と共に低下する例が多い。4) 免疫組織学的なIgAの検出の有無と, IgA CICの測定値の間には相関を認めない。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 51 (5), 927-932, 1989

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (9)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204299529984
  • NII論文ID
    130004830726
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.51.927
  • ISSN
    18804047
    03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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