書誌事項

タイトル別名
  • Syringoma
  • 症例 汗管腫 : アダパレン外用療法による臨床効果
  • ショウレイ カンカン シュ : アダパレン ガイヨウ リョウホウ ニ ヨル リンショウ コウカ
  • — Clinical Efficacy of External Application Treatment of Adapalene —
  • — アダパレン外用療法による臨床効果 —

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抄録

症例 1 : 62 歳,女性。1990 年頃から顔面,前胸部に皮疹が出現した。臨床および病理組織学的所見から,汗管腫と診断した。サリチル酸ワセリン,活性型ビタミン D3 誘導体,アダパレンのそれぞれの外用により臨床的治療効果を比較した。そのうち,アダパレン外用部位では,約 4 週間後に皮疹の平坦化と個疹の減数を認めた。症例 2 : 70 歳,女性。2009 年頃から外陰部に皮疹が出現した。徐々に個疹は増数し,疼痛が出現した。臨床および病理組織学的所見から,汗管腫と診断した。ステロイド外用療法では改善がなく,アダパレンの外用療法を試みた。その結果,皮疹の平坦化と疼痛の改善を認めた。両症例で外用療法開始約 1 ヵ月後に再度生検を施行したところ,病理組織学的に管腔構造の減少を認めた。汗管腫に対する治療の一つとして,アダパレン外用療法の臨床的有用性が示唆された。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 74 (6), 599-603, 2012

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (2)*注記

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