千葉県北東部の谷津田におけるトウキョウサンショウウオ <i>Hynobius tokyoensis</i> の産卵場の分布及びその周辺環境

• 棗田 孝晴

  <I>千葉科学大学危機管理学部</I>

• 大木 智矢

  <I>千葉科学大学危機管理学部</I>

書誌事項

タイトル別名

• Distribution of oviposition sites and environmental characteristics around these sites of Tokyo salamander, <i>Hynobius tokyoensis</i>, at paddy fields of valley bottom in northeast region of Chiba Prefecture.
• 千葉県北東部の谷津田におけるトウキョウサンショウウオHynobius tokyoensisの産卵場の分布及びその周辺環境
• チバケン ホクトウブ ノ タニ ツダ ニ オケル トウキョウサンショウウオ Hynobius tokyoensis ノ サンランジョウ ノ ブンプ オヨビ ソノ シュウヘン カンキョウ
• Distribution of oviposition sites and environmental characteristics around these sites of Tokyo salamander, Hynobius tokyoensis, at paddy fields of valley bottom in northeast region of Chiba Prefecture.

抄録

千葉県北東部の谷津田で，トウキョウサンショウオ (Hynobius tokyoensis) の産卵場の分布と産卵場の周辺環境に関する調査を 2012 年に行った．3 月中旬から 4 月下旬にかけて 50 か所の産卵場が確認された．産卵場ごとの発見卵嚢数は 1 ～ 52 個の範囲 (平均 9.4 個) で，卵嚢数 10 個未満の少規模産卵場が全体の 70％以上を占めていた．産卵後の成体の再上陸および幼生の成長・変態後の上陸に関係すると考えられる水路幅，水深，堆積物深さ，斜面林距離，水路岸の勾配及び産卵場の面積の 6 変数を基にした一般化線形モデルの解析結果から，斜面林距離が本種の卵嚢数に有意な負の影響を及ぼすことが示された．変態後の幼体及び成体の通常の生息場所である斜面林と産卵場である水場との間の空間的な連続性を微視的スケールで保持することが，本種の個体群を存続させる上で重要と考えられた．

収録刊行物

• 応用生態工学

  応用生態工学 16 (2), 119-125, 2014

  応用生態工学会

キーワード

• distance to forest on slope
• egg-sac number
• small-scale oviposition
• spatial connectivity
• Tokyo salamander

詳細情報

• CRID: 1390001204471485312
• NII論文ID: 130004851624
• NII書誌ID: AA11528360
• DOI: 10.3825/ece.16.119
• ISSN: 18825974
• ISSN: 13443755
• NDL書誌ID: 025416364
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025416364
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可