抗リン脂質抗体症候群におけるエリア-抗リン脂質抗体測定試薬の臨床的有用性

DOI PubMed 被引用文献1件 参考文献1件 オープンアクセス
  • 藤枝 雄一郎
    北海道大学大学院医学研究科内科学講座 免疫・代謝内科学分野
  • 志田 玄貴
    北海道大学大学院医学研究科内科学講座 免疫・代謝内科学分野
  • 奥 健志
    北海道大学大学院医学研究科内科学講座 免疫・代謝内科学分野
  • 坊垣 暁之
    北海道大学大学院医学研究科内科学講座 免疫・代謝内科学分野
  • AMENGUAL Olga
    北海道大学大学院医学研究科内科学講座 免疫・代謝内科学分野
  • 堀田 哲也
    北海道大学大学院医学研究科内科学講座 免疫・代謝内科学分野
  • 保田 晋助
    北海道大学大学院医学研究科内科学講座 免疫・代謝内科学分野
  • 渥美 達也
    北海道大学大学院医学研究科内科学講座 免疫・代謝内科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical significance of antiphospholipid antibody measured by EliA anticardiolipin antibodies and anti-β2Glycoprotein I antibodies in antiphospholipid syndrome

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抄録

抗カルジオリピン抗体(抗CL)-IgG/IgM,抗β2-グリコプロテインI(抗β2GPI)-IgG/IgMは抗リン脂質抗体症候群(APS)の診断基準で認められた臨床検査であるが,本邦では抗CL-IgMや抗β2GPI-IgG/IgMはルーチン検査として確立していない.抗CL-IgG/IgM,抗β2GPI-IgG/IgM測定キット(Phadia:EliATM)を用いることによるAPSの診断における本邦での有用性を検討した.229例(APS群100例,非APS群129例)の保存血清を用い,EliATM抗CL(CL-IgG,CL-IgM)およびEliATM抗β2GPI(β2-IgG, β2-IgM)を測定した.感度,特異度,ROC曲線下面積はそれぞれ抗CL-IgG(45%,94%,0.80),抗CL-IgM(20%,94%,0.54),抗β2-IgG(33%,98%,0.88),抗β2-IgM(16%,99%,0.64)であった.APS100例で抗CL-IgG陰性55例のうち,抗CL-IgM,抗β2-IgG,抗β2-IgMのいずれかが陽性である症例は10例であった.複数の抗リン脂質抗体検査を組み合わせることで,APS診断の感度向上が確認された.

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