上腸間膜静脈血栓症を伴った急性虫垂炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Acute Appendicitis Accompanied by Superior Mesenteric Vein Thrombosis
  • 症例 上腸間膜静脈血栓症を伴った急性虫垂炎の1例
  • ショウレイ ジョウチョウカンマク ジョウミャク ケッセンショウ オ トモナッタ キュウセイ チュウスイエン ノ 1レイ

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抄録

症例は70歳台の男性.発熱,咳嗽,下痢を主訴に当院救急搬送となった.腹部CT検査にて膿瘍を伴う虫垂炎と回結腸静脈からSMVに進展する静脈血栓を認め,SMV血栓症と診断された.虫垂炎に対し,同日,回盲部切除・洗浄ドレナージ術が行われ,術後はSMV血栓症に対し抗凝固療法と抗菌薬治療を行った.術後経過は良好で,ワーファリンコントロールの安定した17病日に退院,外来で血栓の消失を確認後にワーファリン内服を中止した.虫垂炎に併発したSMV血栓症の報告は本邦では9例と比較的少なく,一部では重症化する症例も報告されている.若干の文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (3)*注記

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