脳室周囲白質軟化症による視知覚障害が特異的書字障害の原因と推測された1例

• 伊達 健司

  五色台病院

• 宇野 彰

  筑波大学大学院人間総合科学研究科

書誌事項

タイトル別名

• Case Report of a Child with Specific Writing Disorder Due to Visual Perceptive Impairment Suspected to be Caused by Periventricular Leukomalacia

抄録

学習障害を主訴に受診した症例について，詳細な認知神経心理学的検査および学習到達度を測定する検査を実施したところ，特異的書字障害と診断され，その背景として視知覚障害の存在が示唆された．そこで視知覚障害の器質的な原因を検索する目的で頭部核磁気共鳴画像（MRI）検査を実施したところ，両側の三角部近傍を中心とする脳室周囲白質にT2強調画面にて高信号領域が認められた．病歴および画像所見から脳室周囲白質軟化症（PVL）の病変と考えられ，この病変による視放線への影響が視知覚障害の主因ではないかと推定された．

収録刊行物

• 音声言語医学

  音声言語医学 55 (2), 173-179, 2014

  日本音声言語医学会

キーワード

• 脳室周囲白質軟化症（PVL）
• 発達性書字障害
• 学習障害（LD）
• 視知覚障害
• 核磁気共鳴画像（MRI）

詳細情報

• CRID: 1390001204900167680
• NII論文ID: 130004903373
• DOI: 10.5112/jjlp.55.173
• ISSN: 18843646
• ISSN: 00302813
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014255562
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可