KRN8601 (rhG-CSF)の好中球減少症に対する臨床成績

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Evaluation of Effects of KRN8601 (rhG-CSF) on Neutropenia
  • KRN8601 rhG-CSF ノ コウチュウキュウ ゲンショウショウ ニ タ

この論文をさがす

抄録

好中球減少症26例(Kostmann症候群4例,Shwachman症候群1例,Lonsdale 1例,糖原病Ib 1例,慢性良性好中球減少症6例,慢性低形成好中球減少症5例,周期性好中球減少症2例,免疫性好中球減少症4例,その他2例)において,KRN8601 (rhG-CSF)の臨床効果を検討した。KRN8601は点滴静注では20∼540μg/m2, 皮下投与では20∼400μg/m2の間で2∼32週間投与された。26例中23例でrhG-CSF投与により好中球数増加が認められた。Kostmann症候群,Shwachman症候群,慢性低形成好中球減少症ではほかの好中球減少症と比較すると好中球増加の反応性はやや劣っていた。安全性においては,特に問題となる重篤な副作用は認められなかった。以上よりKRN 8601は各種好中球減少症に対して有用性が示唆された。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 33 (2), 123-132, 1992

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ