自発てんかん発作を有した皮質異形成ラットモデル

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  • Spontaneous seizures in a rat models of multiple prenatal lesioning

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抄録

局所皮質異形成は,難治性てんかんとの強い関連が指摘されている.われわれは,胎児期に頭蓋へ多発性の凍結損傷を与え,大脳皮質に皮質異形成を作製したラットモデルを作製し,自発てんかん発作を発症するかどうかを観察した.胎児期に皮質異形成を両側の前頭頭頂葉に作製したラットにて,出生後海馬にて自発てんかん発作波が観察され,臨床的にもヒトの側頭葉てんかんに類似したものであった.皮質異形成部と海馬での免疫組織化学的検討にて,てんかん原性の獲得の過程でグルタミン酸受容体を介した興奮性の変化がみられた.このモデルは,ヒトのてんかん原性獲得の機序を明らかにする手がかりを有すると考えられる.

収録刊行物

  • 臨床神経学

    臨床神経学 54 (12), 1132-1135, 2014

    日本神経学会

参考文献 (6)*注記

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