主成分分析を用いた降雨に対する重要文化財後背斜面のリアルタイム崩壊危険度評価

  • 里見 知昭
    立命館大学大学院 理工学研究科 博士課程後期課程
  • 酒匂 一成
    立命館大学 グローバル・イノベーション研究機構
  • 安川 郁夫
    立命館大学 グローバル・イノベーション研究機構
  • 深川 良一
    立命館大学 理工学部 都市システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • REAL TIME RISK EVALUATION FOR A SLOPE BEHIND AN IMPORTANT CULTURAL ASSET DUE TO RAINFALL USING PRINCIPAL COMPONENT ANALYSIS

抄録

本論文では,京都市の重要文化財後背斜面を対象に,現地計測結果(10分間雨量, 間隙水圧, 地表面変位)を用いて降雨による斜面の崩壊危険度をリアルタイムに評価することを目的としている.具体的には多変量解析手法の一つである主成分分析を適用した評価方法を提案した.分析結果に基づく有効な雨量指標の組み合わせ,主成分得点を評価指標とした際の避難勧告・解除等のタイミングの基準設定の有効性を検討するため,3ケースの計測結果を用いて斜面の崩壊危険度を評価した.その結果,主成分分析を使うことで多変量データ間の関係を効果的に表現でき,避難勧告・解除等のタイミングがより具体的に設定できることが分かった.さらに,人工降雨装置を用いた室内土槽崩壊試験を行い,本手法の実効性を示した.

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205255888896
  • NII論文ID
    130004943054
  • DOI
    10.2208/jscejc.65.564
  • ISSN
    1880604X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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