セメント系材料の水銀圧入試験における圧入過程の定式化と微細構造特性の評価

書誌事項

タイトル別名
  • FORMULATION OF MERCURY INTRUSION PROCESS AND DETERMINATION OF PORE STRUCUTRE IN CEMENT MATERIALS

抄録

本研究は,水銀圧入試験より得られる圧入圧力と水銀浸入量の関係を表現するための理論構築と,その理論に基づく微細構造特性の評価手法の確立を目的としたものである.熱力学に基づいたエネルギー収支より,計測システムに対応した水銀の圧入過程を表す理論式を次式のように定式化した.<br><table align="center"><tr><td rowspan="3" align="right" valign="middle">V =</td><td align="center" valign="bottom">V0Upc</td><td rowspan="3" align="left" valign="middle">,</td></tr><tr><td align="center"><hr noshade size="1"></td></tr><tr><td align="center">1+Upc</td></tr></table><br> ここで,pcは圧入圧力,V は圧入圧力pcに応じて空隙内へ浸入する水銀量,Uは空隙径の分布特性を特徴づける定数,V0は全空隙量である.この理論式は,各種セメント系材料に対する水銀圧入過程の基本的傾向を表現することが可能であり,特にメソポア領域では極めて良好な精度で試験結果と対応する.本研究により,セメント系材料を対象とした水銀圧入試験における圧入圧力と水銀浸入量の関係と空隙径の分布特性を定量的に関連づけることができた.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680229517312
  • NII論文ID
    130004943134
  • DOI
    10.2208/jsceje.63.656
  • ISSN
    18806066
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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