有機分を含む土の初期せん断剛性率および規準ひずみの定式化

  • 佐藤 望真
    Graduate School of Engineering and Resource Science, Akita University
  • 荻野 俊寛
    Graduate School of Engineering and Resource Science, Akita University
  • 高橋 貴之
    Graduate School of Engineering and Resource Science, Akita University
  • 林 宏親
    Civil Engineering Research Institute for Cold Region
  • 及川 洋
    Graduate School of Engineering and Resource Science, Akita University

書誌事項

タイトル別名
  • Empirical equations of elastic shear modulus and reference strain for soils containing organic matters

抄録

北海道および秋田県内で採取した高有機質土や有機質粘土などの有機分を含む土に対して繰返し三軸試験および繰返しねじり試験を実施し,土の変形特性を決定づけるパラメータである初期せん断剛性率G0および規準ひずみγrの評価およびそれらの定式化を行っている。試料の強熱減量と土粒子密度の高い相関性から有機分を表すパラメータとして土粒子密度を導入し,初期せん断剛性率G0の実験式を提案している。飽和土の場合,このパラメータは間隙比とともに含水比に置き換えられ,従来提案されている泥炭の実験式に近いことを示している。また,Hardin-Drnevichモデルから規準ひずみγrが初期せん断剛性率G0および圧密応力によって表されることを示し,提案した初期せん断剛性率G0の実験式を用いることで含水比および圧密応力をパラメータとした規準ひずみγrの実験式を提案している。本報告における一連の実験結果から実験式による計算値と実験値を比較すると,初期せん断剛性率G0では実験値は計算値の0.7~1.5倍,規準ひずみγrでは0.5~2倍程度の範囲内にあることを示している。

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参考文献 (11)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205256602496
  • NII論文ID
    130004944087
  • DOI
    10.3208/jgs.8.133
  • ISSN
    18806341
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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