1995年兵庫県南部地震による淡路島北部の被害・無被害ため池堤体の土質特性

• 藤井 弘章

  岡山県土地改良事業団体連合会

• 横溝 隆之

  元岡山大学農学部

• 難波 明代

  元岡山大学農学部

• 堀 俊男

  元岡山大学大学院自然科学研究科

• 西村 伸一

  岡山大学大学院環境生命科学研究科

• 島田 清

  東京農工大学農学研究院

• 西山 竜朗

  愛媛大学農学部

書誌事項

タイトル別名

• Soil Characteristics of Damaged and Undamaged Embankment Dams for Irrigation in Northern Awaji Island due to the 1995 Hyogo-ken Nanbu Earthquake
• 1995ネン ヒョウゴケン ナンブ ジシン ニ ヨル アワジシマ ホクブ ノ ヒガイ ・ ムヒガイ タメイケテイタイ ノ ドシツ トクセイ

抄録

兵庫県南部地震による被害ため池40個，無被害ため池45個の堤体土から，多変量解析結果を基に，震央距離，堤体量（堤高×堤長），断層距離がほぼ同じ組合せを選び土質特性を比較した．被害ため池堤体土の測定値（平均）は無被害堤体土に比べ，土粒子密度は2.66g/cm³で同じだが，50％粒径は0.514mmで4.5割，含水比は9.4％で約3割，貫入抵抗は223kPaで3割以上小さい．被害率は，含水比および貫入抵抗が低いほど大きくなり，含水比6％未満の堤体は18％以上の堤体の3倍，貫入抵抗が200kPa以下の堤体は400kPa以上の堤体の2.6倍であった．三角座標法土質分類では，被害・無被害の差別化が不十分であった．新たに提案した砂分・細粒分のみに基づくFS分類法により，砂質系土の被害率は，礫質系土の2倍以上となった．比較的簡単な指標により被害・無被害堤体の土質特性が定量化でき差別化できた．

収録刊行物

• 農業農村工学会論文集

  農業農村工学会論文集 82 (1), 1-17, 2014

  公益社団法人 農業農村工学会

キーワード

• 兵庫県南部地震
• ため池堤体
• 土質分類
• 貫入抵抗
• 多変量解析
• サンプリング手法
• 液状化判定基準

詳細情報

• CRID: 1390001205290283776
• NII論文ID: 130004951481
• NII書誌ID: AA12240517
• DOI: 10.11408/jsidre.82.1
• ISSN: 18847242
• ISSN: 18822789
• NDL書誌ID: 025319047
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030930355
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025319047
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可