審美的要求を有する重度歯周病患者にブリッジとクラスプ義歯で補綴を行った症例

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  • 和田 淳一郎
    東京医科歯科大学医歯学総合研究科医歯学系専攻口腔機能再構築学講座部分床義歯補綴学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A case rehabilitated with fixed bridge and clasp-retained removable partial dentures for a partially edentulous patient with cosmetic disturbance and severe periodontal disease
  • 専門医症例報告 審美的要求を有する重度歯周病患者にブリッジとクラスプ義歯で補綴を行った症例
  • センモンイ ショウレイ ホウコク シンビテキ ヨウキュウ オ ユウスル ジュウドシシュウビョウ カンジャ ニ ブリッジ ト クラスプ ギシ デ ホテツ オ オコナッタ ショウレイ

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抄録

症例の概要：62歳女性．上顎前歯の審美障害および動揺・疼痛による咀嚼障害を主訴に来院した．重度広汎型慢性歯周炎により臼歯部ブリッジは動揺し，咬合支持が崩壊しており，保存困難な残存歯の抜歯後，上顎残存歯を支台とした固定性ブリッジおよび上下顎クラスプ義歯による補綴を行った．<br>考察：固定性ブリッジにて残存歯を固定し，クラスプ義歯を併用することで咬合支持が確立され，口腔関連QoL（Quality of Life）と主観的咀嚼能力が改善し患者の高い満足が得られた．治療3年後において，歯周組織および補綴装置は良好に経過している．<br>結論：審美的要求を有する重度広汎型慢性歯周炎患者に対して，固定性ブリッジとクラスプ義歯による補綴処置は有効である．

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