RC柱の非線形地震応答波形からのウェーブレット変換を用いた簡易な損傷検知手法の検討

  • 肥田 隆宏
    東京大学大学院 工学系研究科社会基盤学専攻
  • 水谷 司
    東京大学大学院 工学系研究科社会基盤学専攻
  • 高橋 良和
    京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻
  • 藤野 陽三
    横浜国立大学 安心・安全の科学研究教育センター

書誌事項

タイトル別名
  • SIMPLE DAMAGE DETECTION TECHNIQUE OF RC COLUMNS BY WAVELET TRANSFORM OF THEIR ACCELERATION RESPONSES

抄録

地震後の構造物の健全性を迅速に診断するシステムの普及が求められている.本研究では比較的低価格で設置が容易な加速度計を少数個のみ設置して通常の地震動計測用のサンプリング周波数で計測された加速度データからウェーブレット変換により特異点を検出した.そしてその特異点の有無から構造物の損傷の有無を簡易にリアルタイムに判断する手法を提案し,その有効性を実験的に検証した.まず大規模振動台実験において,高サンプリング周波数で計測を行い,損傷発生の際に加速度波形へ影響があることを明らかにし,通常のサンプリング周波数で計測された加速度波形においても同時刻に特異点が検出されることを示した.この手法をE-defenseで実施された実大RC橋脚の振動破壊実験にも適用し,損傷発生時刻に特異点が検出されること示し本手法の有用性を確認した.

収録刊行物

参考文献 (5)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205351305472
  • NII論文ID
    130004961352
  • DOI
    10.2208/jscejam.70.i_937
  • ISSN
    21854661
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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