発電放流に着目した相模湖の流況変動

DOI
  • 鈴木 崇之
    横浜国立大学 大学院都市イノベーション研究院
  • 小池 要平
    青木あすなろ建設株式会社 東京土木本店工事部
  • 佐々木 淳
    東京大学 大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻
  • 田中 陽二
    東京都市大学 工学部都市工学科

書誌事項

タイトル別名
  • FLOW CHARACTERISTICS OF SAGAMI LAKE FOCUSING ON DIFFERENCE IN WATER DISCHARGE CONDITION

抄録

神奈川県の相模湖は夏季のアオコ発生が問題となっている.そのため,エアレーションを含む対策が実施されてきたが,完全な抑制には至っていない.一方で,相模湖は発電放流が毎日実施されており,この発電放流方法の工夫によるアオコ抑制策が検討されているが,放流による湖水流動影響には不明な点が多い.そこで本研究では,2012年8月の放流時と非放流時において,超音波多層流向流速計(ADCP)による流速観測と多項目水質計による水質観測を実施し,発電放流が湖水流動に与える影響を検討した.その結果,放流時は河川からの流入水が湖の下層に潜り込むように流下し,ダムでは全層から流出する様子が捉えられた.一方,非放流時には全層において湖水の滞留が顕著となり,表層では湖心から上流側の河川部にかけて逆流域の広がる様子が明らかとなった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680330166016
  • NII論文ID
    130004961431
  • DOI
    10.2208/jscejhe.71.11
  • ISSN
    2185467X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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