書誌事項
- タイトル別名
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- PREDICTING THE RISK OF STORM SURGE AND TSUNAMI IN TOKYO PORT
抄録
本研究は,東京港での高潮・津波の伝播特性を数値計算モデルにより予測したものである.高潮数値解析では,様々な経路を通過する台風を視野に入れて検討を行い,東京港に発生しうる最高水位とその台風経路を明らかにした.津波数値解析では,元禄地震津波,三浦半島断層群-鴨川低地帯地震津波,慶長地震津波の3つの津波を対象として解析を行った.その結果,慶長地震津波の場合に東京港で最も高い水位上昇が発生すること,東京湾全体では湾奥部よりも湾口部で高い水位が生じることが分かった.氾濫数値解析では,防護構造物の機能不全時を仮定して計算を行い,東京港沿岸部における津波氾濫の可能性を明らかにした.計算により江東デルタ地区や堤外地の多くで陸上氾濫が生じることが予測され,東京湾岸部における津波防災対策の再検討の必要性を示唆する結果を得た.
収録刊行物
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- 土木学会論文集B3(海洋開発)
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土木学会論文集B3(海洋開発) 68 (2), I_894-I_899, 2012
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205354013056
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- NII論文ID
- 130004961630
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- ISSN
- 21854688
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可